Step-1 ご要望をヒアリング

既存のお客様からのご紹介によるご依頼で、「どこにもない納得のいく美容液」の製品化に着手したいというご要望。クライアントである社長ご自身が「愛用したい」と実感したものでなければ、消費者の皆様にお勧めできない。
そんな強い想いのもと自らが試用し、妥協することなく「最高の美容液」と納得できるものを完成させてほしいとのことでした。

ご要望の概要

Step -2 試作品を開発しモニタリング

今回は、あらかじめご希望の成分を伺っていたことから、まずはその成分を配合した試作品を製作。
そこまではスムーズに進行しました。
ただ、初回試作品をお試しになったクライアントの反応は、想定していた使用感ではなかった、と。
また、社内モニターにおいても感想のばらつきが大きく、担当スタッフ10人全員の感想や意見も割れました。

今回の最大の課題は、テクスチャーの方向性を定めることでした

Step -3 社内会議により見出した解決策

テクスチャーの方向性を定め、次のステップへと進めるために、社内で幾度もブレストを実施。現状配合の成分は、「美容液としてどんな効果が期待できる？」「年齢肌のニーズとのマッチングは？」など、さまざまな角度から分析し、意見を出し合いました。
解決へのキーワードとなったのは、「ターゲット年齢」でした。
30歳代と40歳代でも一般的にお肌の悩みは異なります。よって、35歳以上というターゲットの設定では年齢幅が広すぎ、開発の焦点もぼやけてしまいます。そこで、ハリやツヤなど肌への衰えをシビアに実感する「50～60歳をターゲットに」という結論を見出しました。

この結論が吉となり、ターゲット年齢のモニターによる感想を徹底分析することで、課題はクリアに。期待されている効果を導き出すための美容液の開発は、一気に進みました。

シリスジャパンのご提案と対応

保湿力をアップさせるために「ヒアルロン酸」と「セラミド」を通常より多めに配合し、「クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体（フコイダン）」もプラス。「こっくりとした質感の美容液」に仕上げました。

Step -4 戦略的デザインのボトル・パッケージのご提案

目標が明確になり、美容液開発と同時に進めていたボトルやパッケージデザインもスピードアップしました。
ただ、ボトルやパッケージは「製品の顔」であり、イメージを伝える大事な役割を担います。
場当たり的な発想ではなく、しっかりとマーケティングし、戦略的なデザインをめざしました。

ご要望の概要

担当スタッフ全員がクライアント様のビジョンを共有しながら、およそ1年間かけて表現計画を遂行。その結果、ご要望に応えるとともに、マーケットトレンドにぴったりとはまったデザインのボトル・化粧箱・業務用容器・内外箱・パンフレット・POPが完成しました。

シリスジャパンのご提案と対応

デリケートな高級美容液であることに配慮し、エアレスボトル・シャットオフポンプの容器をご提案。内容物の劣化を防ぐ資材と仕様にこだわってセレクトしました。

Step -5 無事、商品化へ

高価格帯の美容液で利益率も高く、クライアント様には、それに見合った商品が完成したと、大変お喜びいただけました。その後、さらに志を高く持たれ、若い方とは違う中高年女性のお肌の悩みをサポートしていく会社として発展され、私たちも感動しております。

“年齢のせい”にして諦めたくないと考えている社長の想いを美容液に反映することができ、また、内容物だけでなくボトル形態のご提案も功を奏して、高い満足と評価を得ることができ、とてもありがたく思っております。
今後とも末永いお付き合いができますよう、誠実な姿勢で商品開発に取り組んでまいります。