OEM開発秘話:アロマ編OEM開発秘話:アロマ編

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OEM開発秘話
アロマ編

当社は、アロマオイル、エッセンシャルオイルのOEM事業も行っています。実際の製造工程はアロマオイル専用充填機・機材で実施しているため、短納期で小ロットからの製造が可能です。原材料の選定から抽出、調合、製品化まで一貫した開発・製造が可能であり、アロマオイル専門の工場だからこその臨機応変な対応をいたします。
長年に渡って愛され続けるベーシックなものから、日々変わっていくトレンドにも対応し、「今だから売れるアロマ」「リピーターに好まれるアロマ」をご提案します。


開発秘話

今回は、旧知の担当者様の「想い」を叶えた事例をご紹介します。こだわりのターゲットに向けての製品であったため、使用するエッセンシャルオイル選びから当社で行った事例です。

クライアント様要望
  • 40代以上の女性をメインターゲットとしたアロマ
  • 販売時期:春
  • 開発期間:1年
  • それぞれが違う効果を持つアロマ3個セット
完成品原材料のうち主なもの
  • オレンジ・ビター
  • カモミール・ジャーマン
  • ベルガモット
  • ガルバナム
  • キャベッジローズ
  • セントジョーンズワート
ボトル 当初5ml×3本、後に10ml×3本も追加

旧知の担当者様から、久しぶりのメールが届く

当社は、化粧水等のOEMも受託しておりますが、とあるクライアントの以前の担当者の方から、久しぶりにメールが届きました。この方は数年前に出世され、今はそのクライアントの中でも企画等を総括されるポジションにいらっしゃると伺っていました。

「社の方針として、業務範囲を拡張したいと考えている。ターゲットは40歳代以上の女性。基礎化粧品等はそろっているので、新しいラインナップとして「アロマオイル(エッセンシャルオイル)」を追加したい」
メールには、こう書かれていました。その後のお打ち合わせで、「40歳以上の女性が、その日その時の気分で使い分けるセット品(3本)」をご希望であること、(この時点で発売予定は未定でしたが)1年以内には大々的に売り出したい、というご希望であることが分かりました。
新製品のアロマオイル(エッセンシャルオイル)が3種類で1年足らずとは難題であることは事実です。しかし、クライアントの「今時の女性は、みな頑張っている。特に40歳以上の女性は、家庭のことも仕事のことも、とても一生懸命なのだと思う。その女性たちに、エールを送りたい」という言葉に動かされ、この案件に取り組むことになりました。

社内で緊急会議?

クライアントの意向を元に、さっそく社内で企画会議を行い、ターゲットとなる「40歳代以上の女性のライフスタイル」を話し合いました。
家庭生活という視点でみれば、子育て真っ最中か、やっとひと区切りついた頃かもしれません。もっと年齢が高くなれば、今度は親の介護などで忙しさを増している頃でしょうか。
働く女性として考えると、中間管理職であったり、もしかすると子育てに一区切りついたところで再就職したという年代かもしれません。
さらに、私たちが気になったのは、体調のことです。女性は、40歳代の後半以降に、体調の大きな節目を迎えます。この時期を乗り切るために、女性は今まで以上に頑張ろうとしてしまうのではないでしょうか。

このようなターゲットを想定しながら、メンバー全員で意見を出し合ったところ、次の6つのエッセンスを使用した製品をご提案しようということになりました。

a.楽観、柔軟性
b.平安、リラックス
c.リラックス、解放
d.リラックス、鎮静
e.バランス、鎮静
f.ショックからの回復、エネルギーの充電

ところが、候補は出たものの、どのエッセンスを組み合わせるのが良いか、その調香バランスはどうか等の点で社内での意見が割れ、最終的にはいくつかのパターンで試作をすることになりました。

開発スタート

クライアントとの打ち合わせは数十回に及びましたが、最終的に当社としては、

  • 製品A:aとbをブレンドしたもの
  • 製品B:c,d,eをブレンドしたもの
  • 製品C:fを主体としてbをブレンドしたもの

クライアントは当初、40歳以上の女性を「この年代の女性はみな疲れている。リラックスできるものを希望」としていました。この基準ですと、「製品C」は、少し方向性が違うように見えます。しかし、使用するエッセンスfは「ショックからの回復、エネルギーの充電」という効果を持ち合わせており、実は、ターゲット層にもっとも受け入れられる可能性があるのではと、考えていたものです。その理由として、fは「40歳代後半の女性に起こり得る体調不良にも、効果がある」とされているエッセンスだったからです。
クライアントにこのことをご説明し、製品A、B、Cの3つの製造がスタートしました。

ラベルデザインは、クライアント企業でシンプルなものを作成されたので、それに合わせた小さめのボトル(5ml)で製造をスタート。ボトルカラーは最後まで意見が割れました。緊張を緩和し温もりを与える「茶」と、鎮静と集中力アップの効果がある「青」です。
結果的には、ラベルデザインが非常にシンプルなものだったことと、清潔感をイメージさせることから、青のボトルを使用することになりました。

企画から開発、製造までおよそ1年、一度に3製品の調香なども含め、スケジュール的にはかなりタイトではありました。しかし、販売から数か月後、売れ行きが好調であることから「10ml×3本のセット」も、ラインナップに追加すると、嬉しいご連絡を頂戴しました。

商品開発におけるシリスジャパンの姿勢

アロマオイルの製品化については、企画から複数パターンでのご提案、製造まで責任をもって行います。もちろん、品質管理から商品の検品工程までを徹底して管理しており、高い品質と安心・安全をお届けいたします


情報保護のために、一部名称・情報を加工しております。


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